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野球を通じての尊敬できる師とのめぐりあい。それはその後も続きました。高校の時の野球部のK監督。この方からはチームプレイを徹底的に教えられました。K監督は「野球は失敗のスポーツ」というのが持論でした。10回打席に立って、7回は打てない。それでも3割バッターと言われるのが野球です。だから、4番バッターばかりは必要ない。
みんなで協力し、失敗を少なくすれば勝てるのです。
また監督は、「おまえたちは、将来世の中のリーダーにならないかんよ」ということもよく言われました。甲子園をめざすのも、リーダーとして立っていける人格を養うための試金石だと言うのです。
この言葉の意味はとても深いと思います。監督は決して会社の社長になれとか、そういうことを言われたのではありません。甲子園という、高校球児にとっての頂点をめざす人間には、それにふさわしい人格が宿っていなければならない。世の中の範たる人間になれ、監督はそう言いたかったのでしょう。「うちの制服を着ている限りは、紳士として振舞え」「電車では必ず席を譲れ」。よく聞かされた言葉です。
だから私も同じように、社員たちに「M・ZECの社員だから、こういうことはするな」とよく言います。監督から受け継いだうれしい財産として。
そして明治大学では名物監督・嶋岡監督から学びました。早稲田や慶応に比べ、泥臭いと言われる明大の野球。スマートでなくていい。バットをへし折ってでも、ポトンと落として進塁すればいいという"押せ押せ"の野球からは、緻密さよりも人間力だということを教えられた気がします。この監督も4年生にトイレ掃除をさせていましたが、そこにはK監督と同じ思想があったと思います。 |
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