| 修二 |
ぼくはどうも、親父の敷いたレールにうまく乗せられて大工になった気がするんですけど。 |
| 父 |
いやあ、手に職を持っているというのはいいことやぞ。 |
| 修二 |
ぼくの父、柔和に見えるでしょ。ところが外見とは大違いで、最初は怒鳴られまくり。それで終わったら一緒に家に帰るんだから大変でしたよ。 |
| 父 |
一人前にしようと思うと、つい熱が入って・・。私も長く大工をしていますが、家が完成したときの達成感は言葉では言い尽くせないものがありますからね。 |
| 修二 |
いまは一級建築士を目指して勉強しています。これからの大工として、もっと道を広げて、自分で設計して施工できるようになってほしいと親父も言うんで。自分の家も自分で建てたいと思っています。 |
| 父 |
いまは仕事を終えての晩酌が楽しみ。二人ともあまり飲めんのやけど、大きな仕事を終えたあとの一杯は、格別の味です。 |